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大事を思い立たん人は

こんにちは、教務の平野です。
暖かくなったり寒が戻ったりしていますが、体調を崩さないように気を付けましょう。

さて、卒業式を終えたみなさん、ご卒業おめでとうございます!
そして終了式を終え、一区切りをつけたみなさんも、1年間お疲れ様でした!
新年度をむかえるにあたり、皆さんに私の好きな「徒然草」の中のエピソードの一つをお伝えしたいと思います。

「徒然草」は兼好法師によって鎌倉の初期にかかれた随筆文です。三大随筆の一つですので、他の二作品の作者名も合わせてチェックしておいてください。
徒然草は、兼好法師が思いついたり考えたりしたことをつらつらと書き記したものです。
今でいうところのブログやツイッターに似ているかもしれません。いまは意訳されてあちこちで出回っているのでネットなどで検索してみてください。

その中に「第59段 大事を思い立たん人は」というものがあります。簡単な訳を書きますがかなり意訳しているのでテストの参考にはしないでください。

何かをしようと思い立ったなら

「このやり残したことだけやってからやろう」
などと思わないでください。そういうの全部捨てなさい。
「ちょっとこれをやってから…」
「同じことならこれもやっちゃおう!」
「これをやっとかないとバカにされるしなあ」
「まー人生まだ長いし急がなくてもいいか」
こんな風に考えているから余計なことばっかり行動して、何事もなすことができないんです。
火事で逃げる人が「ちょっと待って」と言いますか?
助かりたいなら恥も財産も捨てて逃げるでしょう。
命も一緒です。
むしろ災害や火災よりもすぐに来るし、しかも絶対に逃れられないものです。
その時が来たら、親も子供も恩人も、全て捨てることになるのだから、さっさととりかかりなさい。


こんな感じです。
この徒然草でいう「何か」というのは、「出家」のことなんですが、出家に限らず様々なことに通じることだと思います。
「アレをしてから大事なこれをやろう」だとか、「あれとこれやってからじゃないと」だとか
そういうことをしているうちに大事なことに取り組めずタイミリミットは来てしまいます。
思い立ったらすぐにやりましょう。
1年はとても早いです。

[2015-03-24]