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俺がルールだ!

こんにちは。講師の鈴木です。
つい先日塾で斉藤先生と前回ブログで書いた竹島、尖閣諸島や北方領土などについて熱く議論していました(笑)
その時国際法の話もして、面白いと言われた話題を少し紹介します。


国際法という簡単に言ったら世界のルールですけれど、これには二通りあります。成文法と慣習法です。一言で言うとちゃんと文に書かれている法律と書かれていない法律です。
書かれてない法律ってなんだ?と思うと思います。それは日本の憲法だとか刑法のように戦争をしてはいけない、とか人を殺してはいけないだとかはっきりと六法全書といったものに書かれていない、決まっていない法律で今までの習慣を法律とすることです。例えば学校や部活で裏校則とか暗黙の了解とかあったりしますよね。それみたいなものだとイメージしてください。(※だいぶ軽く表現しています)日本の法律ではそのような慣習法は認められていませんが、イギリスの法律はむしろ慣習法です。びっくりですよね。


じゃあどうやって国際法での慣習法というのはできるのか?
それはこれが当たり前だ、と思わせることと、いろんな国にやってもらうことなのです。
例えば国同士で戦争はしてはいけないということは慣習法です。(成文法でもありますが)いろんな国がそれは当たり前だと思っていることと、勝手に戦争を始めなくなったことが理由です。
前回海も含めた時の日本の広さは~という話をして、排他的経済水域に触れました。昔この排他的経済水域と大陸棚についてはみんなの思う「法律」に何にも書かれていなかったのです。しかし、排他的経済水域についてはケニアといったアフリカが、大陸棚はアメリカがこれは俺のものだ!と主張して、(※だいぶ軽く表現しています)他の国がじゃあ俺もここの海は俺のもの!とやるようになって(※だいぶ軽く表現しています)慣習法になり、いまでは成文法にもなっています。
だから慣習法というのは言葉悪く表現するとごり押しした者勝ちなのです。だから国際的な場では「俺がルールだ!」と言って他の国もやるようになってしまったら本当にルールになってしまうのです。(※だいぶ軽く表現しています)


今回いろいろ説明しましたが、かなりかる~く表現しているのであまり鵜呑みしないでくださいね(^^;)では今回はこのへんで。

[2012-09-28]